
松阪にメガソーラー進出
松阪市西野町の西野工業団地に地元企業が出資した新会社「松阪メガソーラー」が進出し、同市役所で9日、工場立地協定を結ぶ。1990キロワットの太陽光発電事業で、一般家庭500戸分の発電量に相当する。今月中に着工し、来春の送電をめざす。同市によると、千キロワット以上のメガ級はいなべ市で建設中だが、現在送電中のものはないという。
同社は、原発の代替エネルギーとして環境保全に貢献しようと8月に設立された。建設業などの「松阪興産」(松阪市鎌田町)が出資し、光吉茂社長は同社役員の1人。土木建築用の鋼製型枠の製造販売も併せて手がける。
敷地は約3万4千平方メートルで、鉄骨平屋建ての事務所と型枠工場約千平方メートル。メガソーラーは約1万3千平方メートルに、約8500枚の太陽光パネルを載せる。年間生産量は約227万キロワット時。7月に施行した再生エネルギーによる電力の「全量買い取り制度」を活用し、中部電力が固定価格で買い取る。年間売り上げは9千万円を見込み、型枠は同5千万円を見込む。設備投資は15億3500万円を計画している。
(記事:朝日新聞)