シャープ、奈良県吉野町にメガソーラー
奈良県吉野町とシャープは29日、同社が町内に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設し、来年3月をメドに稼働させると発表した。総事業費は8億~9億円とみられる。県内でのメガソーラー建設は大淀町に計画している近畿日本鉄道に続き2例目。
吉野町左曽地区の町有地3.3ヘクタールを20年間賃借し、シャープの子会社が運営する。出力は2600キロワット。全量を関西電力に販売する。太陽光パネル1万800枚で構成し、一般住宅820世帯分の消費電力を賄える規模という。
今回の事業に際し、吉野町は6月、ゴルフ場計画が中止になった民間の土地126ヘクタールを1億5千万円で買収し、準備を進めていた。
記者会見した北岡篤町長は「町としては賃借料や固定資産税などが見込める。環境・エネルギー教育の場にも活用したい」と説明。シャープの向井和司執行役員ソーラーシステム事業本部長は「状況を見ながら、規模拡大も検討したい」と語った。
(記事:日本経済新聞)

