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2012年11月8日
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風と太陽で発電、巨大メガソーラーが2014年に稼働へ

 「北風と太陽」と言えば、イソップの童話では競争相手だが、両方を生かせれば威力は倍増する。それを実現するような大規模発電所の建設プロジェクトが愛知県で始まった。
 三井化学が所有する田原市緑が浜の80万平方メートルの土地に、最大出力50MW(メガワット)の太陽光発電所(メガソーラー)を建設するもので、2014年10月に稼働する予定だ。さらに海に面した場所に風力発電機も設置して6MWの発電を追加で可能にする(図)。これだけ規模の大きい太陽光と風力の組み合わせは国内で初と言える。
 三井化学によると、メガソーラーを建設する土地は日照時間・平均風速ともに国内最高水準の数値を記録しており、太陽光だけでなく風力でも高い効率で発電できるという。両方を合計した年間の発電量は6万7500MWhを見込んでいる。一般家庭の年間電力消費量にすると1万9000世帯分になり、田原市の総世帯の約9割に当たる。
 この計画には三井化学のほかに、三井物産、シーテック、東亞合成、東芝、東レ、三井造船が参加する。7社は2011年10月の基本合意を経て、2012年9月に正式契約を締結していた。

(記事:スマートジャパン)

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