
メガソーラー 建設の基本協定書に調印−−七宗町とシーテック
七宗町は15日、シーテック(名古屋市)と、同町上渕段之峰の約28ヘクタールの町有地に出力1メガワットの太陽光発電施設「七宗町メガソーラー」を建設する基本協定書に調印した。公共用地を活用したメガソーラー発電は県内初という。
町の「地域新エネルギービジョン」に基づき、町有地にメガソーラー発電所を設置する提案を募ったところ、12社から応募があり、メガソーラー4件目となる実績などから同社に決定した。町は土地を無償貸与。同社は通常の発電施設と別に、災害対策として約30世帯分に当たる電力を供給する非常用電源設備を建設する。
メガソーラーは、年間発電量約155万キロワット時(一般家庭約400世帯の年間使用量)を想定。町内世帯の約27%をまかなえるという。総事業費は4億円前後の見通し。
井戸敬二町長は「住民との意見交換で土地は有効活用すべきだとの声が出された。企業誘致を進めてきたが進出企業がなく、再生可能エネルギーのために活用するのが千載一遇のチャンスと考えた」と話した。野坂敏幸社長は「事業を成功させ、地域発展に貢献したい」と述べた。
(記事:毎日新聞)