
越前市 太陽光発電に屋根貸します 福井
越前市は、小中学校や公共施設の屋根を太陽光発電のパネル設置に有料で貸し出すことを決め、事業者を対象にした説明会を20日、同市役所生涯学習センターで開いた。市が、事業者の手を借りて太陽光発電の導入を進め、使用料収入を得るだけでなく、災害発生時(停電時)の非常用電源として活用するなど、多くのメリットを期待している。同様の取り組みは県内の自治体では初めてという。
市によると、貸し出すのは、武生第一中学校屋内運動場の屋根(900平方メートル)や水循環センターなど8カ所の施設の南向き屋根で、面積は約4100平方メートル。応募資格は、国内に本社を置く法人で、太陽光発電設備設置工事の施工は越前市内に事務所を置く事業者を使うのが条件。
選定方法は、公募型プロポーザル方式で施設ごとに事業者を選定する。貸出期間は、国の固定価格買取制度を最大限活用できるよう20年間。使用料は売電収入の3%以上で、市は年間60万円程度の収入を見込んでいる。
20日の事業者説明会には県内を中心に17事業者が参加。事業者からは「屋根がどれくらいの雪に耐えられるのか」などの質問があった。
事業者からの企画提案書の受付期間は12月10~14日。選定委員会議を同20日に開き、同21日に結果を公表する予定。市は、選定されれば来年3月下旬以降に設置してもらい、スタートする方針。
(記事:産経ニュース)