
太陽光発電:コナン市民共同発電所、出資募集が難航
湖南市の一般社団法人「コナン市民共同発電所プロジェクト」が進める太陽光発電所計画で、出資者募集が難航している。今月26日までの約1カ月で80口(1口10万円)を集める計画だったが、15日時点での申し込みはわずか8口。同プロジェクトは募集期間延長の検討も始めた。
計画では、市民から集めた800万円で太陽光発電を行い、売電利益を地域商品券で還元する。10万円出資すると20年間にわたって毎年約5000円の商品券を受け取る計算で、配当率は年間約2%を予定。地域に降り注ぐ太陽光を地域活性化に生かすのが目的で、市民の理解を得られるかが注目されていた。
出資金は信託会社を通じて集めている。同プロジェクトによると、17日にも十数人を対象に説明会を開き、申し込み用紙を持ち帰った人数などから、22日時点では約40口まで伸びたのではと期待しているという。
同プロジェクトの橋本憲理事長は、商品券が現状では地域の特産品を扱う「こなんマルシェ」(同市)でしか使えないことが、伸び悩みの原因と分析。地元商店街やスーパーとの連携を急ぐ考えだ。また、これまで主な出資者に湖南市民を想定していたが、今後は県内外にも協力を求めたいという。問い合わせは同プロジェクト(0748・60・2899)。
(記事:毎日新聞)