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2012年12月3日
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太陽電池メーカー「YOCASOL」 民事再生を申請 福岡

 福岡県大牟田市の太陽電池モジュールメーカー「YOCASOL(ヨカソル)」が、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。帝国データバンク久留米支店によると、負債総額は24億6千万円、申請は11月29日。欧州向け生産が多かったが、ドイツ、スペインなどで太陽光バブルが崩壊したことに加え、中国製との低価格競争に敗れた。

 同社は東京の太陽電池メーカー、MSKの福岡工場だったが、中国企業による買収で閉鎖に追い込まれたため、従業員が平成19年に会社から事業買収(EBO)して新たに会社を設立。地方の中小企業の新しい事業継続の形として注目された。

 丸紅を通じて販売を伸ばし、ピークの平成21年3月期には79億円を売り上げたが、リーマン・ショックや、太陽光発電をめぐるドイツ、スペインの「固定価格買い取り制度」の方針転換で事業環境が悪化。24年3月期の売上高は13億円にまで落ち込んでいた。今後、新たなスポンサーの支援を受けるなどで事業継続を目指す。

(記事:産経ニュース)

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