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2012年12月5日
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太陽光発電効率1.5倍 ユニバンスが試作機

 ユニバンスが再生可能エネルギー分野参入への取り組みを加速させている。既存の自動車用変速ユニット製造の技術を応用して昨年試作した、太陽追尾システムと二重反転翼風車発電機を大幅改良し、実用化に向けて発電効率を引き上げた新型試作機を製作した。5〜7日に幕張メッセで開かれる「再生可能エネルギー世界展示会」で披露する。
 太陽追尾システムは、一つのモーターで太陽の向きや傾きに追従できるシンプルな構造が特徴。可動板部分に太陽光パネルを取り付ければ、地面や屋根などにパネルを固定した場合よりも発電効率が高まる。新型は方位検出用のセンサーを新たに搭載し、制御精度が大幅に向上した。約2カ月間の性能試験では発電量が固定型の約1・5倍に達した。
 二重反転翼風車は、風車の軸と発電機の間にワンウェイクラッチや高効率増速機を組み込み、強風や微弱風時に発生しやすいエネルギーロスを最小限に抑えた。前後で形状や本数が異なる羽根を採用した新型機は、風速毎秒3メートル弱でも発電ができ、低風速時の発電量が増えた。
 村上和利新事業PJ課長は「改良で発電効率が大幅に向上した。展示会では来場者から幅広く意見を聴き、事業化への課題を洗い出したい」と話した。

(記事:静岡新聞社)

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