株式会社GSユアサは、日本車輌製造株式会社が2014年7月に発売した世界初の新世代電動式キャリア「NeGEM（ネジェム）」に、同社が製造・販売しているリチウムイオン電池システムが採用されたことを発表した。

　製鉄所や造船所などで大型重量物を運ぶキャリア（重量物搬送車両）の動力源には、大型ディーゼルエンジンが使用されることが一般的だが、「NeGEM」はGSユアサと日本車輌製造が共同開発したリチウムイオン電池モジュール「LIM50E-8」を搭載。これにより、EV運転時には排気ガスの排出やエンジン音がなくなるため、快適な作業環境を実現した。また、工場などで多く使用されている交流200V電源からプラグイン充電が可能となっており、航続距離が長い場合には、小型エンジン駆動発電機で充電しながら走行するため、航行距離を伸ばすことに成功した。環境面では、排出される二酸化炭素や大気汚染物質を約30%削減、油漏れのリスクも削減できるという。

株式会社GSユアサ　ニュースリリース
http://www.gs-yuasa.com/jp/nr_pdf/20140903.pdf