
日産と佐川急便、EVトラック「e-NT400テストトラック」の実証運行を実施
日産自動車株式会社と佐川急便株式会社が、100%電気トラック「e-NT400テストトラック」の実証運行を今夏2か月間にわたり実施した。
今回の実証運行では、佐川急便が日産から貸与された「e-NT400テストトラック」のモニター車を活用し、実用性の検証を行った。同車は、小型トラック「アトラス」をベースに、「日産リーフ」のコンポーネント(モーター、バッテリー)を最大限活用した電気自動車(EV)システムを搭載。排気ガスを一切出さないことから、都心部のエンジン車乗り入れ制限のあるエリアでも走行可能なほか、低騒音であることから、深夜の時間帯でも運行しやすい車両となっている。さらには、80kWの電動モーターと高出力・大容量のリチウムイオンバッテリーにより、振動が少なくスムーズな加速と乗り心地を実現。実際に使用したドライバーからも、騒音や振動による負担が少ない点や、加速性能が高い点などが評価された。また、今回のモニター車は、JC08モードでの航続可能距離が約62キロとなり、さらには、30分間で容量の80%まで充電可能な急速充電機能を内蔵している。
日産は、今回の実験で得られたデータをもとに、走行性能や充電の運用などに関する検証を進め、今後の開発に生かしていきたいとした。
日産自動車株式会社 ニュースリリース
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2014/_STORY/140919-02-j.html