
三菱電機、「蓄電池性能オンライン診断技術」を開発
三菱電機株式会社は、蓄電池の使用中に性能をリアルタイムに推定できる「蓄電池性能オンライン診断技術」を開発しました。これにより、蓄電池の性能の劣化度や 誤差1%以下での残量をリアルタイムに推定できるため、蓄電システムの稼働率向上と用途拡大が期待されます。
近年、環境意識の高まりにより、EV や HEV、風力・太陽光発電プラント向け大規模蓄電システムなどの用途で蓄電システムの需要が拡大。多数の蓄電池で構成される大規模蓄電 システムは長期間にわたる安定稼働が求められるため、蓄電池一つひとつの劣化度を把握することは重要です。しかし、従来の蓄電容量などの計測には、 長時間システムを停止する必要がありました。また、蓄電池は、劣化により内部抵抗が大きくなると出力が低下します。このため蓄電池の内部抵抗は、蓄電池の劣化状況を知る上で重要な要素となっています。
今回の開発により、蓄電システムを使用しながら計測した蓄電池の電流と電圧を、同社独自のアルゴリズムで処理し、リアルタイムに性能の劣化度と高精度な残量の推定を実現しました。これにより、蓄電システムの稼働率向上と用途拡大が進み、より効率的なエネルギー制御の実現が期待されます。
(ニュースリリース)
三菱電機
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2016/0217-c.html