
太陽光発電:「屋根貸し」を応援 都が業者仲介
固定価格買い取り制度が7月から始まった太陽光発電の普及に向け、東京都は27日、発電事業者に対して、ソーラーパネル設置用に屋根を貸してくれる建物所有者の仲介に乗り出すと発表した。希望する事業者と建物所有者を都がそれぞれ登録し、11月に顔合わせのセミナーを開く。「屋根貸しビジネス」への同様の支援は神奈川県も今月から始めており各地に広がりそうだ。
再生可能エネルギーの主力の一つとされる太陽光発電は現在、1キロワット時当たり42円で電力会社に買い取ってもらえる。この仕組みを利用し、施設の屋根だけをレンタルして賃料を上回る売電収入で利益を上げるビジネスが生まれている。建物所有者も屋根の有効活用とともに、太陽光を非常用電源として使えるメリットがある。
都は27日から事業者の募集と登録を始め、その後に建物所有者も募って顔合わせの場を設ける。建物は日当たり良好な150平方メートル以上の屋根があり、20年間貸し付けできることを条件とした。都環境局は「建物が集まる大都市の特性を生かし、再生可能エネルギーの普及を図りたい」としている。
(記事:毎日新聞)