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2012年10月23日
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太陽光で駆動する自動ドア 寺岡ファシリティーズ

 自動ドア装置の販売・施工などを手がける寺岡ファシリティーズ(札幌市中央区)は、太陽光で発電した電気で駆動する自動ドアの試作機を東京都大田区の東京支店に設置した。今後は使い勝手の検証や性能の向上に取り組み、来年9月からの販売開始を目指す。

 試作機は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による助成事業の成果。

 具体的には、2枚のガラスの間に太陽電池を封入した部材を支店出入り口の自動ドアと周辺の建具に組み込んだ。最大出力は300ワット時。

 発電した電気は蓄電池に蓄えてドアの運転に生かす。雨や曇りの日が続き充電量が不足した場合は、安価な深夜電力で蓄電して昼間に利用。これを、電気料金の節減やピーク時の電力使用の削減につなげる。

 エネルギー消費量が増加するビルなどの民生部門の省エネ対応が課題となる中、同社は太陽の日差しにさらされやすい場所にある自動ドアに着目した。商用化した新システムは、屋上や屋根などへの設置が困難な施設に対して提案したい考えだ。

 また同社は、自動ドア以外の玄関回りに太陽光で発電するガラスを採用し、より多くの発電量を確保する可能性についても追求したいとしている。

(記事:SankeiBiz)

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