杉戸に太陽光発電施設 来年度整備で基本合意
杉戸町は2日、太陽光発電開発の専門会社「JAG国際エナジー」(東京都)が町有地の貸与を受けて大規模太陽光発電施設「埼玉・杉戸ソーラーウェイ」(仮称、出力約500キロ・ワット)を整備することで基本合意した。
事業計画では、同町木津内の江戸川右岸に広がる高規格堤防上の未利用の町有地約7800平方メートルに、2184枚のソーラーパネルを2013年度中に整備し、運用開始を目指す。建設費は1・5億円~2億円と見込まれている。約150世帯分の一般家庭の電力を賄う発電能力を備え、発電した分はすべて東京電力に売却する。
町有地の貸付期間は20年間。町の試算では、計約1169万円の賃借料のほか、固定資産税として計約1100万円の歳入が見込まれる。財政面で潤うほか、環境学習のシンボルとしても活用していく考え。
調印後の記者会見で、JAG国際エナジーの木村泰宏社長は「最低でも500キロ・ワット規模の設備を整備するのに必要な、まとまった土地を確保することができた。年間の日照時間が長いことも期待できる」と話した。
古谷松雄町長は「東日本大震災に伴う原発事故でエネルギー不足が懸念されるなか、注目度が高まる太陽光発電に積極的に取り組む町の姿勢を示すことができれば」と話していた。
(記事:読売新聞)

