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2012年11月7日
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太陽光発電促進施設「屋根貸し」 富山市 北陸初の試み

 富山市は六日、市有施設の屋根を事業者に貸し、太陽光発電に利用してもらう「屋根貸し」を始めると発表した。北陸三県の自治体では初めての取り組みという。来月二十五日から来年一月九日まで、事業者を公募する予定で、担当者は「民間参入が進む分野。市内での普及につながれば」と期待を寄せる。
 屋根貸しは、電力会社に再生可能エネルギーの買い取りを義務付ける「固定価格買い取り制度」が七月に導入されたことで、関東を中心に広がっている。
 対象は、総合体育館(湊入船町、屋根の広さ一万二千八百平方メートル)、八尾健康福祉総合センター(八尾町福島、同三千三百平方メートル)、体育文化センター(友杉、同三千三百平方メートル)。耐震基準を満たし、屋根の広さ三千平方メートル以上の建物から選ばれた。
 応募は、富山市に本社や支店があり、発電と原状復帰にかかる費用を負担することが条件。応募者側が、借り賃(最低年額は一平方メートル当たり百円)や発電量、どんな地域貢献をするかを提示し、市職員からなる選定委員会で審査する。
 貸付期間は、制度の買い取り期間と同じ二十年間。十六日に市役所で事業者説明会を開き、来年二~三月の認定、四月の設置工事を目指す。 

(記事:中日新聞)

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