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2012年11月20日
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TTK、太陽光設置で新工法 整地不要、工費2割減

 通信工事を手掛けるTTKは岩手県一関市の自社遊休地で計画する太陽光発電所の建設に、整地やコンクリート基礎の工事をせずにパネルを設置する新工法を用いる。らせん状の溝が入ったくいで地面に穴をあけ、架台の基礎を組む。一般的な工法に比べ工費を2割程度減らせるという。

 同社が電柱などの建設に用いる「建柱車」と呼ぶ特殊車両を使い、電気通信工事で培った施工技術を生かす。くいで穴を掘るため残土が出にくい利点があり、工期短縮にもつながる。北海道などで設置事例があるが東北ではまだ珍しいという。

 発電所ではパネルをブロックごとに区分けし、遠隔地から不具合を感知できるシステムも導入する予定。動物や人の侵入を防ぐためカメラ監視も試す。工事技術や運用ノウハウを蓄積し、発電事業に参入する企業からの工事受注につなげる。

 最大出力860キロワットの太陽光発電所を11月中に着工し、2013年3月にも売電を始める予定。仙台市内のグループ会社の倉庫屋根でも200キロワットの発電を検討する。

(記事:日本経済新聞)

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