
メガソーラー、来年3月稼働/小松印刷など
香川県内で工場の屋根を使い、売電目的で大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設する動きが出始めている。ユニ・チャームの製造子会社ユニ・チャームプロダクツ(観音寺市)と、地場印刷最大手の小松印刷(高松市)で、それぞれすでに着工し、来年3月に稼働を始める。
県内ではメガソーラーの建設が相次いでおり、県によると、21日に坂出市に完成した県内初の施設など10数カ所で整備される予定。大半が民有地や自治体用地などの空き地を使っており、工場の屋根を活用するのは珍しい。新たに土地を取得する必要がないため、今後増える可能性もある。
ユニ・チャームプロダクツは、本社工場の屋根の大半に太陽光パネルを設置する。出力は約3・8メガワットで年間発電量は一般家庭約1200世帯分に当たる。発電した電力は今年7月に始まった再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して四国電力に売るほか、一部は工場用電力として使う。
小松印刷は、高松と綾川の2工場を活用。約3億円を掛け、2カ所合わせて約9600平方メートルの屋根に太陽光パネルを設置する。発電能力は約1メガワットで、全量を四電に売電する。また、太陽光パネルを設置することで、工場への直射日光を避け冷房などの使用電力量を抑える狙いもあるという。
(記事:四国新聞社)