
宮城県、県有地貸し太陽光発電 月内に事業者募集開始
宮城県は3日、県有地を大規模太陽光発電所(メガソーラー)用地として貸し出すと発表した。賃料など条件を詰めて年内に事業者の募集を始める。東日本大震災の復興計画の実現に向けて6月にまとめた「再生可能エネルギー導入推進指針」を受けた措置。県有地にメガソーラーを導入するのは初めてという。
名取市の30ヘクタールと白石市の1.6ヘクタールで事業者を募集する。名取市の土地は県農業高校管理地で津波被害を受けた。校舎は内陸部への移転が決まっており、現在は被災した車両の仮置き場として使われている。校舎と車両は年度内に撤去する。太陽光発電の出力は事業者の計画にもよるが1.5万~3万キロワットを見込む。
白石市の土地は河川の沈砂池予定地で現在は更地。水道供給量の増加を見込んで確保していたが、需要が伸び悩んでいるため転用する。1000キロワット程度の出力を想定する。県は5日から千葉市で開かれる太陽光発電のイベントに出展して、事業方針を説明する。
(記事:日本経済新聞)