
ソフトバンク、住宅の屋根で太陽光発電事業を開始
ソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)は12日、住宅の屋根を借り受けて太陽光発電システムを設置し、全量買い取り制度による売電収入を確保する事業を開始すると発表した。来年3月末まで、全国31都府県から1000戸の住宅を募集する。
対象は1戸建て住宅で、契約期間は20年。1戸あたりの太陽光発電システムは平均4キロワット程度を想定し、ことし7月から始まった全量買い取り制度を使って月1万4000円程度の売電収入を見込む。ソフトバンクは、通常なら160―200万円がかかる太陽光発電システムを無料で設置する代わりに売電収入の85%を確保し、残る15%を契約者に還元する。契約者にとっては月2000円程度、20年間で50万円程度の収入になる見通し。
1000戸は12月21日から来年3月31日まで募集。日照や発電効率をもとに、青森県から宮崎県まで31都府県の住宅を対象にした。太陽光パネルは、シャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)製と中国サンテックパワー・ホールディングス(STP.N: 株価, 企業情報, レポート)製のどちらかを設置する。
ソフトバンクグループで自然エネルギー事業を行うSBエナジーと携帯子会社のソフトバンクモバイルが共同で展開する。当初の反応をみながら追加的な募集を検討し、本格的な事業化につなげたい考え。
(記事:ロイター)