
静岡市民が出資の太陽光発電 NPOが計画
静岡市民の出資で中小規模の太陽光発電施設を整備する事業を、県地球温暖化防止活動推進センター(静岡市)を運営するNPO法人「アースライフネットワーク」が進めている。年内に地元企業などと事業会社を設立し、来春から発電を始める計画。市は運営に関与しないが、公共施設の屋根などを設置場所として無償提供する。
事業では、五十キロワット未満の発電設備を公共施設などの屋根に設置する。千キロワットほど発電する一般的なメガソーラー施設とは異なり、小規模分散型となる。二〇一三年四月から市内数カ所で稼働予定。電力は災害時の非常電源としても利用する。
事業会社は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用。市民から募った出資金で、発電設備の設置や運営に取り組む。発電した全量を電力会社に売電。収入から出た利益を出資者に還元する仕組みだ。地元金融機関からの融資も見込んでいる。
十八日にNPO、事業会社、市の三者が協定を締結する。その際、一口当たりの申込金額や目標利回りなど詳細を発表する。
(記事:中日新聞)