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2012年12月18日
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メガソーラー建設へ 印南漁港の塩漬け町有地

 和歌山県印南町は17日、同町印南の印南漁港にある外ケ浜埋め立て地に、大規模太陽光発電所(メガソーラー)が建設される見通しとなったことを明らかにした。町議会12月定例会の一般質問で、現在は「塩漬け」となっているこの町有地について、太陽光発電に取り組む事業者に21年間にわたって貸し出すという契約を結ぶ予定であることを町の担当者が説明。近く事業者と進出協定を結ぶ予定という。

 町総務課によると、外ケ浜埋め立て地は、県と町が1995年度までに整備し、うち約1万4千平方メートルが町有地という。自動車解体業者が進出する計画が持ち上がったこともあったが地元の反対で実現せず、これまで「塩漬け」の状態だった。しかし、ことし7月に再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が導入されたことから、メガソーラーの候補地として注目が集まっていた。

 一般質問では、西山徹議員(無)の質問に対し、町総務課の三木達也副課長が「21年間の長期の貸し付けで、事業用の定期借地契約というものを予定している。賃料については1平方メートル当たり(年間)200円と設定しているところ」などと説明。太陽光発電施設が建設される見通しとなったことを明らかにした。

 地元への事業説明や住民の同意については「近く事業者が説明会を予定している。町からも参加して経緯や町の自然エネルギーについての考え方を説明したい。住民の方々に真摯(しんし)に説明をさせていただいて、塩漬けになった土地を利用することについて、ご理解とご協力を切にお願いしたい」と述べた。

 町総務課によると、事業者は町有地をすべて利用し、発電能力約千キロワットの太陽光発電施設を造る計画。来年夏には稼働させたい考え。町は借地料として年間約300万円を見込んでいるという。

 ただ、事業者がどこかについては取材に対し「先方との打ち合わせもあり、現時点では明らかにできない」(森口詠士総務課長)としている。

副町長人事「3月までに」 

 また、この日の一般質問では、日裏勝己町長が来年の3月定例会を目標に、副町長を置くための人事案件を議会に提案したいとの考えを明らかにした。

 岡本庄三議員(無)の質問に対し、日裏町長は「副町長を置くべきであると考えており、慎重に取り組んで決定していきたいと考えている」と答弁した。

 日裏町長は以前も同様の答弁をしていることから、岡本議員が「1年たっても意中の人がいないのか」などと再度、答弁を求め、日裏町長は「できるだけ早い時期に、3月までにできれば」と述べた。

(記事:紀伊民放)

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