
日立化成、従来比1.5倍の効率放電が可能な新型鉛蓄電池を販売
日立化成株式会社が、再生可能エネルギー用蓄電システム向けの鉛蓄電池として、新型鉛蓄電池「LL1500-WS」の販売を9月3日から開始することを発表した。
最大の特徴は、従来品の「LL1500-W」と比べ、最大放電電流が1.5倍となる900Aになったこと。導電部に改良を加え、端子本数を3倍に増やしたことで期待寿命17年を保持しながら最大放電電流を高めることに成功している。再生可能エネルギーの出力変動緩和や、負荷平準化、非常時バックアップ併用など、瞬間的に出力が変動する用途において、少ない単電池数で高い放電電流を確保できるため、導入コストを抑えることができるという。さらに、設置スペースや質量においても従来品と比べ低減することが可能だという。
同社によると、1MWで0.5時間放電するシステムで比較した場合、従来品と比べ蓄電池価格は約28%、設置スペースは約28%、蓄電池質量は約31%の低減が見込めるという。
日立化成株式会社 ニュースリリース
http://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/information/2014/n_140902.html