運用会社スパークスが太陽光発電に参入
9月6日(ブルームバーグ):独立系運用会社スパークス・グループは熊本県に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を設置、発電事業に参入する。同事業を誘致する熊本県芦北町、建設・運営を請け負うコア・テック(東京都)と6日に覚書を締結した。脱原発や電力自由化の動きをにらんで、今後の成長分野と位置付けており、同社にとっては初の再生エネルギー事業への投資案件となる。
スパークスの阿部修平社長によると、総事業費は約28億円。発電所の出力規模は8000キロワットで、一般家庭で約2700世帯の年間電力使用量を賄える分に相当する。12月に着工し、2013年10月から運転を開始する予定だ。同社長は「8-10%の収益を投資家に分配するようなプロジェクトに仕上げたい」と述べた。安定的な運営が可能となれば、将来は年金基金など安定リターンを求める投資家に発電所を売却することも視野に入れている。
同社は8月に再生可能エネルギーの発電やコンサルティング業務を行う完全子会社、スパークス・グリーンエナジー&テクノロジー(SGET)を設立。運用会社のスパークス・アセット・マネジメント(SAM)と共同で、メガソーラーと風力をベースに再生エネルギーへの投資事業を進める。
昨年3月の東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所事故を受けて、政府は将来の原発の在り方の見直しに着手。そうした中、太陽光発電など再生可能エネルギーの普及に向けて、政府は7月、電力会社が発電事業者から一定価格で電気を買い取ることを義務付けた「固定価格買い取り制度」を始めた。再生可能エネルギーの発電者にとっては、コスト回収の見込みが立ちやすくなり、事業参入がより容易になっている。
(記事:ブルームバーグ)

