三井不動産株式会社は1月28日、環境共生・健康長寿・新産業想像を掲げまちづくりを進めている千葉県柏市「柏の葉スマートシティ」に、日本ガイシ株式会社の電力貯蔵用NAS電池システムを設置し、運転を開始したと発表した。

　設置されたシステムは、定格入力・出力1,800キロワット、定格容量12,960キロワット時（7.2時間放電）のもの。NAS電池の設置により、太陽光発電や蓄電池などの分散型電源を街区間で相互融通するスマートグリッドが本格的に稼働する。これまでホテル・オフィス街である「ゲートスクエア」側から「ららぽーと柏の葉（商業施設）」へ一方的に供給していたものが、NAS電池が設置されたことにより平日の電力需要が高まる「ゲートスクエア」側へ供給することが可能となり、街全体でピークカットを行えるようになる。

　この取り組みにより、柏の葉スマートシティの地域レベルで約26%のピークカットを行える他、「ゲートスクエア」「ららぽーと柏の葉」両施設合計で年間約1000万円の電気料金削減が図れるとしている。また、災害等による停電時には、分散設置した発電・蓄電設備の電力を「特定供給」として住民生活の維持に必要な施設・設備にまで供給し、街の防災力を高めることが可能だ。

　日本ガイシ株式会社 – ニュース
http://www.ngk.co.jp/news/2015/20150115.html