災害時、太陽光発電をビル電源に 森トラストが実験
森トラストは災害時でも大規模オフィスビルの電源を安定確保する実証実験を始める。太陽光発電と蓄電池を組み合わせ外部電源が長期にわたって不通となっても電力維持できるシステム構築につなげる。首都直下地震における東京都心などの安全性や事業継続性を高める体制を整える。
実証実験は、今月末にも完成する中規模ビル「京橋OMビル」(東京・中央)で実施する。同ビルに出力40キロワットの太陽光パネルを設置するとともに、容量60~70キロワット時クラスの蓄電設備を備える。太陽光発電で発電した電気と系統電力からの電気でビルを運営しながら、余剰電力を蓄電池にためる仕組みだ。
平常時に蓄電池にためておける量を把握し、非常時の電源としてどの程度有効かを検証。実験結果を今後開発する大規模ビルにおける非常用発電や太陽光発電、蓄電池などの設備構成を検討する際に役立てる。
森トラストは昨年の東日本大震災の際、仙台市内の旗艦ビルの非常用発電が有効に機能し、帰宅困難者らを受け入れた実績がある。こうした経緯を踏まえ、各地のビルの非常時の安全性や事業継続性を高めていく。
(記事:日本経済新聞)

