プロジェクト・ファイナンス

Project Finance

【よみ】-

編集日:2014年3月4日

プロジェクト・ファイナンス プロジェクト・ファイナンスとは、事業(プロジェクト)から得られるキャッシュフローを返済原資とし、 事業が保有する資産を担保とした資金調達方法のひとつ。

太陽光発電事業においては、太陽光発電システム全体が担保として、売電収入が返済原資として取り扱われます。

大規模な太陽光発電所を建設する場合は、太陽光発電システム費用だけでなく、 土地の購入・賃借料や造成費用・系統連系費用・工事費用といった多額の資金が必要になります。 この資金の調達方法として、近年多く組成されているのがこのプロジェクトファイナンスというスキームです。

本来は、資源開発事業やインフラ整備事業といった公益性の高い事業に対して使用されていましたが、 固定価格買取制度によって採算性が確立されたこともあり、太陽光発電事業においても用いられるようになりました。

プロジェクトファイナンスは、事業を行うために設立した特別目的会社を対象に組成されるため、 会社と切り離して資金調達を行えるというメリットがあります。 そのため、企業規模が小さく実績がないといった場合でも、 事業の収益性が認められれば融資を受けることが可能となっているのです。

また、仮にその事業が失敗しても企業に返済義務がないことも大きな特長です。(ノン・リコース) ただし、事業を行う上で取得した資産等が担保となっているため、それらが差し押さえられることは避けられません。


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