CIS薄膜型太陽電池とは、モジュール発電層の原材料として、 銅(Copper)・インジウム(Indium)・セレン(Selenium)を用いた太陽電池のこと。
ソーラーフロンティア株式会社(昭和シェル石油)の20年間近くにわたる基礎研究と技術の蓄積によって開発された シリコンを一切用いない太陽電池で、国内では同社のみが製造・販売を行っています。
結晶シリコン型と比較して、パネル一枚あたりの変換効率や最大公称出力は低い値となっていますが、 設備容量ベースでの発電量が結晶シリコン型よりも圧倒的に多いという特長があります。
製造にかかるコストやエネルギーが非常に少なく、生産性に優れており、結果として市場価格も安くなっています。 その他にも、温度係数が非常に優れていること、電圧が高く部分的な影にも強いこと、光吸収係数が高いことといった特長があり、 メリットの多い太陽光パネルと言えるでしょう。
唯一の課題としては、結晶シリコン型と同じ設備容量のシステムをCIS薄膜型太陽電池で構築する場合、 結晶シリコン型のシステムよりもより広い面積が必要となることが挙げられます。