自己放電とは、電池に蓄えられている電気が、時間の経過と共に減少する現象のこと。 二次電池などにおいて多く見受けられる現象で、電池の種類や保存環境によって減り幅は異なります。
一昔前のニカド電池やニッケル水素電池などでは、フル充電しても自己放電の影響が顕著に見られ、 一ヶ月で数十パーセントの減少が起こることも珍しくなく、充電せずに出荷するということが一般的でした。
一ヶ月あたりの自己放電率は、鉛蓄電池は1.5%、ニッケル水素電池は10~30%、リチウムイオン二次電池は1~10%、NAS電池は殆ど無しとされており、 電池の種類だけでなく保管時の周囲温度によっても異なることが判明しています。
近年のニッケル水素電池については、自己放電を最小限に抑えられるようになっており、 既に充電した状態で販売されています。