デマンドレスポンスとは、需要家が需要量を変動させて電力の需給バランスを一致させること。
一般的に、電力会社は電力需要の変化に応じて発電所の稼働率を調整していますが、 著しい稼働率の変化は、電気を供給する効率やコストを悪化させる原因となります。
このような問題を避けるために、導入を検討されているのがデマンドレスポンスです。
電力需給がピークに達し、電力会社側でどうにもできなくなった場合は、電力会社が需要家に使用量を削減するように促し、 その要請に応じた利用者に対して電気料金の割引などインセンティブを提供する、というのが電力事業におけるデマンドレスポンスの形式となります。
需要家にはインセンティブを受けられるというメリットが、供給者には供給の安定性確保や設備投資を削減できるというメリットを得られることから、 日本国内においてもデマンドレスポンス導入の機運が高まっており、各地で実証実験も行われています。