塩害地域において太陽光発電システムは設置できますか?

海岸線からよほど近く無い限り、問題なく設置することができます。

塩害とは、沿岸部などで多く見受けられる塩分によって起こる害の総称。 海上の波頭が砕けて空中に飛び出した塩水滴が、強風で陸上に運ばれることによって発生するとされており、 農作物や植物、設備、構造物などに腐食や酸化といった害を与えます。

一般的に、塩害の発生する地域は塩害地域と呼ばれ、 海岸線からの距離に応じて「重塩害地域」「塩害地域」と更に細かく区分されます。 ただし、これは公式な定義ではないため、地域によって海岸線からの距離は変わるということを認識しておかなければなりません。

塩害地域の区分

太陽光発電システムは、基本的にどのような場所にも設置できるものと言われていますが、 メーカーによっては塩害地域への設置を推奨していないところも多くあるため、 比較的海の近い地域での設置を検討している場合は予め確認しておくことが重要です。

塩害が太陽光発電システムに及ぼす被害として、 PIDの助長や架台の腐食、電気設備の故障・漏電といったものが考えられます。 防腐性や防錆性のある機器や部材を選定し、可能であれば塩分を遮蔽する工夫を行うことが最も有効でしょう。

なお、風向きや河川などが影響して、海岸線から遠い地域でも塩害が発生するケースがあります。 そういった影響が懸念される地域では、実地の建物や構造物の錆などをチェックし、慎重に検討しなければなりません。

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