ヒートアイランド現象

Urban heat island

【よみ】ヒートアイランド - げんしょう

編集日:2014年3月4日

ヒートアイランド現象 ヒートアイランド現象とは、都市部の気温がその周辺の郊外部よりも高くなる現象のこと。 都市部を中心として島のように高温域が分布していることが名前の由来です。

実際に、東京では100年前から年間平均気温が約3℃も上昇しており、 中小規模の都市よりも大きな上昇幅となっています。

地球温暖化による気温上昇にヒートアイランド現象がもたらす気温上昇が加わって急速に都市の温暖化が進行しており、 この温度上昇の原因として以下の影響があると考えられています。

緑地や水面の減少
水分は蒸発するときに空気の熱を奪っていきますが、水面が減少しているため熱がこもったままになっています。 地面への直射日光を防ぐ樹木の減少も大気を暖める要因となっています。
アスファルトやコンクリート地面の増大
アスファルトやコンクリートは熱を貯め込み、なかなか冷めません。 熱せられたコンクリートは日中に蓄えた熱を夜まで持ち越すため、夜間の気温低下を妨げる要因となっています。
自動車や建物などから出される排熱
空調機器や自動車などから面的に排出される熱、工場や火力発電所、ごみ焼却場からの排熱などが、都市の大気を暖めています。 省エネの促進や排熱利用などにより都市の排熱総量を削減していくことが重要と言えるでしょう。
高層ビルの乱立による風通しの悪化
中高層の建物が建て込むと、風向きによっては地上近くを流れる風が弱くなり、熱の拡散や換気力を低下させる可能性があります。 建物の配置などについては、風通しに配慮した工夫が求められています。
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