公称最大出力とは、JIS規格で規定された条件の元での太陽光パネルの発電能力のこと。
日照時間と変換効率が同じならば、最大出力数の大きい太陽光パネルの方が多く発電することになります。
ただし、最大出力数はあくまで理想的な環境下で測定された数値であるため、 実際の環境における出力数は、この公称最大出力数を下回るケースがほとんどです。
太陽光パネルの原材料となるシリコンには、パネル温度が上昇するとパフォーマンスが低下するという特徴があり、 そうなると公称最大出力分の出力を発揮することができません。 また、発電した電気が各機器を流れる時や、パワーコンディショナで電気を変換する時にも絶えずロスは発生しているため、 最終的には公称最大出力数の8割前後の出力にまで落ち込むのが通常です。
最大出力数は大きいに越したことはありませんが、太陽光パネルのサイズによっても左右されるため、注意しましょう。 パネル面積が大きい分受光面積も大きくなり、それ相応に出力が高くなっている製品も多いため、 レイアウトや荷重などを考慮して選択することが重要です。