鉛蓄電池

Lead–acid battery

【よみ】なまりちくでんち

編集日:2014年2月27日

鉛蓄電池 鉛蓄電池とは、負極に鉛(Pb)、正極に二酸化鉛(PbO2)、電解液に希硫酸(H2SO2)を用いた二次電池。 二次電池の中でも最も古い歴史を持ち、開発から現在まで様々な用途で利用されています。

正極・負極と電解液間を硫酸イオンが移動することで、充放電を行う仕組みとなっています。

エネルギー密度はそれほど高くありませんが、その使用実績の多さや信頼性の高さから 現在でも自動車のバッテリーや電動車用の主電源、バックアップ電源などの幅広い用途で利用されています。

一方で、負極に硫酸鉛の硬い結晶が発生しやすくなる鉛蓄電池特有の「サルフェーション」という現象があり、 充放電回数(サイクル)が増えるに連れて放電容量が低下してしまいます。 しかし、この現象は適切な充放電や使用方法を守ることである程度抑えられるため、 予め使用する鉛蓄電池の特性などを理解しておくと良いでしょう。

鉛蓄電池は、極板の種類や構造によって更に細かく分類することでき、 極板の種類による区分ではクラッド式、ペースト式 構造上の区分ではベント形鉛蓄電池、制御弁式鉛蓄電池などの種類があります。

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