積雪荷重とは、積雪によってアレイや架台に作用する荷重のこと。 降雪地域において、太陽光パネルを選定する際や架台・基礎の強度計算を行う際に耐積雪荷重は重要な要素の一つとなります。
JIS C8955「太陽電池アレイ用支持物設計標準」によると、積雪荷重は以下の計算式で算出できるとされています。
S = Cs × P × Zs × As
- S :積雪荷重(N)
- Cs:こう(勾)配係数
- P:雪の平均単位荷重(N/cm/㎡)
- Zs:地上垂直積雪量(cm)
- As:積雪面積(アレイ面の水平投影面積)(㎡)
- β:積雪面のこう配(度) - ただし、60度を超える場合には0とすることができる。
積雪地域に太陽光発電システムを設置する際には、積雪荷重の意識はもちろんのこと、 雪が滑り落ちるアレイ傾斜角を選択することや、アレイの地上高を高くするなどの対策も重要となります。 近年では、アレイの傾斜角度を変えられる可動式の架台なども登場しており、 以前よりも雪国におけるハンデキャップは軽くなったと言えるのではないでしょうか。