
久米南に太陽光発電所…県内初の民間誘致
久米南町に太陽光発電所が建設され、2日、完成式が行われた。自治体の誘致で民間企業の太陽光発電所が建設されたのは県内初。発電電力はすべて中国電力に売却される。
名称は「久米南ソーラー発電所」。同町や広島県の企業3社が「久米南環境発電」(資本金600万円)を共同で設立し、標高約240メートルにある同町山手の町有地(約2・3ヘクタール)に、約1億7000万円をかけて建設した。
約9700平方メートルの敷地には、1枚で290ワットの発電能力を持つソーラーパネル(縦2メートル、横1メートル)を2420枚設置。総出力は700キロ・ワット、年間発電量は78万キロ・ワット時で、一般家庭約220世帯分に相当するという。
完成式では、久米南環境発電の土屋昇社長が「事業を軌道に乗せ、第2、第3の施設にも着手したい」と意欲をみせ、河島建一町長も「中山間地域での再生可能エネルギー事業のモデルケースとなるよう、土地の提供などの支援をしていきたい」と話した。
(記事:読売新聞)