
マリーナホップに太陽光発電
輸入車販売のバルコムモータース(広島市安佐南区)などは来年3月、広島市西区の大型商業施設マリーナホップの屋上に、出力千キロワットの大規模太陽光発電所(メガソーラー)を設置する。広島市中心部でのメガソーラー計画が明らかになるのは初めて。大規模な再生可能エネルギーの活用が都市部にも広がってきた。
バルコムは、別のエネルギー関連事業者1社と共同で、来年2月からパネルの設置を始める方針。投資額は2社で計3億7500万円程度の見通し。中国電力に全て売電し、9年程度で投資の回収を目指す。
バルコムの売電事業への参入は初めて。7月に始まった「固定価格買い取り制度」により、安定した収入が見込めると判断した。自社の中古車店があるマリーナホップへの設置を企画した。マリーナホップ側は、屋根の賃料収入が得られるほか、環境に優しい施設としてイメージ向上を図る狙いで協力する。
出力千キロワット以上のメガソーラーには広い場所が必要。中国経済産業局は「郊外の遊休地での立地がほとんどで、都市部での開設は珍しい」としている。
(記事:中国新聞)