水戸、笠間にメガソーラー ニュータウンの未分譲地を活用
水戸市と笠間市にメガソーラーが相次いで誕生する。水戸市の場合は、経営破綻した県住宅供給公社の広大な未分譲地を活用した。
水戸市の「水戸ニュータウン」の売れ残った未分譲地に北関東最大級のメガソーラーが建設される。最大出力は約三万キロワット(一般家庭約九千世帯分)。再生可能エネルギーのコンサルタント会社「くにうみアセットマネジメント」(本社・東京)が手掛ける。
来年三月までに工事に入り、二〇一四年三月までに稼働予定。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して、全量を東京電力に売電する。
約百三十五ヘクタールの広さがあるニュータウンは県住宅供給公社が整備を進めてきたが、二〇一〇年に経営破綻。その結果、約百十二ヘクタールが未分譲となり、雑草が生い茂った手つかずの状態になっている。くにうみ社は、うち約八十九ヘクタールを今年八月に購入し、計画では約五十ヘクタール分に太陽光パネルを敷き詰める。
ニュータウンは水戸駅から北西に十三キロの郊外にあり、一部が城里町にまたがる。現在は約二百八十世帯、約八百二十人が暮らしている。
同社は九月に住民説明会を開き、おおむね建設に賛同を得られたという。
総合機械商社の第一実業(本社・東京)は、笠間東工業団地(笠間市福田)に太陽光発電施設を建設すると発表した。発電出力は約千五百キロワットで、一般家庭三百五十世帯分の電力が賄えるという。
山林の造成地約三万三千四百平方メートルに太陽光発電用のパネル七千枚を設置する。十月に着工。来年二月に発電し、売電を開始する。用地は賃借し、事業は二十年間の予定。
七月から始まった再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用し、東京電力に電力を売却する。同社は今年六月、売電事業に乗り出しており、第一号の施設になる。
(記事:東京新聞)

