富山で計画 メガソーラー 設置・運営3社決定
富山県の石井隆一知事は九日、富山市舟倉地区で計画する大規模太陽光発電所(メガソーラー)について、設置・運営事業者をスパークス・グリーンエナジー&テクノロジー(東京都)と東芝(同)、熊谷組(本店・福井市)の三社の連合体に決定したと発表した。年間発電量は標準家庭千九百軒分の消費量に相当する約七百万キロワット時を想定し北陸三県で最大級となる。
県は十月に県内外から事業者を公募し、提出された事業計画を審査して選定するプロポーザル方式で事業者を決定した。土地の貸与は二十年以内で年千二十万円の収入を見込む。今後、三社と土地の賃貸契約などの話し合いを進める。二〇一三年四月に発電所建設に着工し、一四年二月の操業開始を目指す。
県が二〇・四ヘクタールの県有地を貸与。この県有地はかつて、神通川流域のカドミウム汚染農地の復元工事で、汚染農地に埋め戻すための土が切り出されていた。県の復元工事は今年三月に完了し、現在は遊休地となっていた。メガソーラーの設置に対する地元住民の了解も得られているという。
富山市内に設置運営会社を設立し、効率の良い国産太陽光パネルを採用することや工事に地元企業を活用する。国の再生可能エネルギー固定買い取り制度の導入を視野に、電力は北陸電力に販売する予定。
県は同時に、同市高島の県有地で設置・運営するメガソーラー事業者を募集する。公募期間は十二~十九日で、県内の企業であることなどが条件。出力規模は千三百キロワットを想定し、十二月中旬に事業者を決定する。
(記事:中日新聞)

