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2012年12月11日
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前工跡地、太陽光発電見送

 前橋市の進める前橋工業高校跡地(岩神町)でのメガソーラー事業について、事業に反対する同市議会(定数43)の4会派は10日、今年度補正予算案に盛り込まれていた事業関連費4億8000万円(債務負担行為)を削除する修正案を12月定例議会に提案した。修正案は賛成多数で可決された。

 修正案を提案したのは真政会、市民フォーラム、共産党、未来の会の4会派。4会派の計22人が修正案に賛成した。

 同事業について、市は同跡地と中之沢野球場(粕川町)で、設備機器の運営を委託する業者を選定し、メンテナンス、電力会社との協議・申請など一連の売電事業も業者側が担うことを条件に13年度から20年間、リース料を支払う予定だった。

 修正案の可決で、補正予算案には中之沢野球場の3億6000万円(債務負担行為)のみが計上されることになった。修正案の提案理由について、市議の1人は「前工跡地は、県との等価交換契約の無効を求める訴訟の過程で土壌汚染が指摘されている。暫定的な盛り土を施したうえで、20年間のリースにしてしまえば、汚染問題を先送りすることになる」と説明した。

 修正案の可決について、山本龍市長は「結果を地元住民に説明し、相談したうえで、今後の跡地利用を考えていきたい」と話した。

(記事:読売新聞)

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