パワコン市場が前年度比約2倍の成長 – 矢野経済研究所
市場調査やマーケティング業務を行なっている株式会社矢野経済研究所は21日、パワーコンディショナ市場に関する調査結果について発表した。
発表された資料によると、2012年度の新エネルギー用パワーコンディショナ市場規模は940億円と、前年度比185.9%もの成長をみせた。産業用パワコンメーカーでは依然フル生産が続き、生産能力を相次いで拡充しており、今年度もこのペースは衰えることがないとしている。
数年前まで、国内で導入されたパワコンの9割が国内メーカー製と、国内メーカーがまさに牙城とも言える市場を築いていたが、急速な需要拡大による慢性的な品薄状態から、格好のチャンスと多くの海外メーカーが続々と国内市場に参入している。実際、住宅用太陽光発電システムに海外メーカー品の採用が進んでいるという。
今後は、拡大傾向が続くとともに海外メーカーの進出が加速し、国内メーカーと価格と機能で競合が激化すると予測されている。