
大阪ガス・積水ハウス、スマートハウスの居住実験で年間CO2排出量ゼロを達成
大阪ガス株式会社と積水ハウス株式会社は14日、2011年2月より共同で実施している「スマートエネルギーハウス」の居住実験において、燃料電池・太陽電池・蓄電池(電気自動車)を最適に制御することで、年間CO2排出量を実質ゼロにできることを実証したと発表した。
スマートエネルギーハウスとは、燃料電池と太陽光発電からなるダブル発電に蓄電池(定置型または電気自動車)などを組み合わせた、情報技術を駆使して効率的にエネルギーを使用する住宅のこと。実験では、発電能力700ワットの燃料電池、設備容量5.08キロワットの太陽光発電システム、蓄電容量3.5キロワット時のリチウムイオン蓄電池、その他の省エネ設備が導入された積水ハウスの環境配慮型住宅「グリーンファースト」が使用された。
3年間の居住実験の結果、燃料電池を最大限に活用する独自の制御方法を用いた3電池住宅(蓄電池として電気自動車を使用)の通年評価として、実居住条件下でマイナス103%のCO2削減とマイナス82%の節電、31万円のメリット(光熱費+車両燃料費)を達成したこと、居住者の快適性と省エネ性を長期間にわたり両立させる効果的なHEMSの機能を実証、電動シャッターや電動カーテン等の住宅設備の自動制御が、居住者の利便性・快適性を向上させることを確認したという。
両社は、今後も本分野における検討を継続することに合意しており、省エネ性や快適性を一層向上させた「スマートエネルギーハウス」を提案することで、快適で環境にやさしい暮らしの実現に貢献していくとしている。
積水ハウス株式会社 – ニュースリリース
http://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/datail/__icsFiles/afieldfile/2014/07/14/20140714.pdf