
霧島酒造、国内初「サツマイモ発電事業」開始
焼酎メーカーの霧島酒造株式会社は、国内で初となる芋焼酎の製造過程で生じる芋くずや焼酎粕などを使用したバイオマス発電による売電事業を、9月より開始する。
同社は、焼酎粕をバイオマス資源としてリサイクする事業を以前から行っており、これまでも1日最大800万トン発生していた焼酎粕を、メタン発酵によってガス化し、焼酎製造工程の蒸気ボイラー熱源として使用してきた。しかし、有効活用できていたバイオガスは総発生量の44%に留まっており、余ったバイオガスを有効利用する方法が模索されていた。同発電事業によって、発生したバイオガスをほぼ100%有効活用することが出来るようになるという。
年間発電量は約400万kWh。これは、一般家庭の消費電力に換算すると約1,000世帯分の年間消費量に相当し、「再生可能エネルギー固定価格買取制度」に基づき、全て九州電力株式会社に売電される。同社は、年間で1億5,000万円の売電収入を見込んでいるという。
霧島酒造株式会社 ニュースリリース
http://www.kirishima.co.jp/news/2014-08-29/pdf/news.pdf