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2012年9月29日
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【海外:中国】太陽電池推進か、ようやく過剰在庫整理へ??

太陽電池業界に光明か――中国政府が普及奨励策の発表を行っている。

国家能源局はこのほど、太陽光発電による分散型電源の導入を促進する新政策を発表した。全国にモデルプロジェクトを立ち上げ発電補助金を支給するものだ。

実は、太陽電池業界は全国の認知度や普及率が低い為、過剰な在庫に苦しんでいる。今回の発表は、まさに願ったり、叶ったりの状況。需要拡大に期待を寄せている。

モデルプロジェクトは各省・自治区・直轄市で最大3件、計50万キロワット(kW)まで認可する方針だという。全国で最大限に認可された場合、計1500万kWの電池需要が発生する計算になる。専門家は「今年だけでも、市場は当初予想の400万~500万kWから500万~600万kWに拡大するだろう」と分析している。

中国の太陽電池産業は生産能力が需要をはるかに上回っている。常州天合光能、無錫尚徳太陽能電力(サンテック・パワー)、英利緑色能源控股(YGE)など上位5社だけで500万kW前後の在庫を抱え、国内メーカー全体の在庫量は2000万kWを超えるとみられる。

環境面から見れば、まったく悪くない推進策である。今後の電池普及に期待が持たれる。企業側は在庫整理に嬉々とするだけではなく、更なる製品改善に取り組んでもらいたい。

(記事:第一財経日報)

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