
伯耆町に太陽光発電 来年3月稼働へ
伯耆町の大平原(たい・へい・ばら)工業団地(同町上野)で公募していた大規模太陽光発電(メガソーラー)の事業者に、建築資材卸売業のミヨシ産業(本社・米子市、谷野豊社長)が決まり、同町役場で1日、協力協定締結の調印式があった。来年3月の稼働を目指す。
同社によると、工業団地(2・4ヘクタール)の敷地内に約5200枚の太陽光パネルを設置し、出力は約1メガワット。年間推定発電量約108万キロワット時は一般家庭約300世帯分の年間消費電力量にあたり、約4300万円の売電を見込んでいる。事業期間は20年で、町へ年間270万円の借地料を支払う。発電した電力を中国電力の配電線に送る「系統連系」の申請、経産省への設備認定申請などの手続きを経て、来年1月に着工、同3月完成の予定。建設費は約3億5千万円。
調印式で、谷野社長は「住宅用太陽光発電の販売や施工も年間約400件扱っている企業として、地元と協力していく義務がある。地域に貢献していきたい」。森安保町長も「エネルギー買い取り制度によって、地産地消の企業活動ができたことを喜んでいる」と話した。
同町では遊休地となっていた工業団地を活用しようと、大規模太陽光発電用地として企業への貸し出しを計画して公募していた。(佐々木宏)