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2012年10月6日
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江津浄水場で太陽光発電

 島根県企業局は来年度、西部事務所江津浄水場(江津市)で太陽光発電を始める。モデル施設として発電量などデータを公表し、大規模太陽光発電所(メガソーラー)進出を促す。

 浄水場内の空き地2カ所(計約4100平方メートル)に加え、水道用の沈殿池(2440平方メートル)に屋根を付ける形で太陽光パネルを設置する。出力は430キロワットで、年間の送電量は一般家庭90戸の使用量に相当する。中国電力に売電する。

 来年6月に着工、同12月中旬の発電開始を目指す。事業費は1億9200万円。うち設計費2千万円を本年度電気事業会計の補正予算案に盛り込んだ。

 浄水場に隣接する県営の江津工業団地(48・5ヘクタール)は1984年に分譲を開始。企業誘致は進まず分譲率28・5%にとどまる。浄水場の空き地で工業用水の沈殿池を整備する計画を断念。太陽光発電の導入を決めた。

 企業局が太陽光発電に取り組むのは初めて。運用開始後、現地で見学会を開き、県民や企業に発電や施設管理の状況を紹介する計画もある。施設課は「石見地方での太陽光発電をアピールし、メガソーラー誘致につなげたい」としている。

(記事:中国新聞)

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