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2012年10月17日
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昭和シェルの太陽電池子会社、生産集約 最新工場に一本化

 昭和シェル石油子会社のソーラーフロンティア(東京・港)は16日、太陽電池の生産を集約すると発表した。今年末に第2工場(宮崎市、年産能力6万キロワット)を一時休止し、国内最大級の生産能力がある第3工場(宮崎県国富町、同90万キロワット)に一本化する。太陽電池メーカー間の価格競争で苦戦するなか、固定費削減などを通じ収益の改善を急ぐ。

 2009年に稼働した第2工場はパネル1枚当たりの出力95ワットの小型の太陽電池を製造。一方、11年稼働の第3工場は同160ワットの大型品を製造し、大規模太陽光発電所(メガソーラー)と住宅向け双方を生産できる。第3工場の全ライン稼働から1年強で生産効率改善のめどがつき、最新工場に集約する。

 第2工場の約200人の社員は第3工場と国内販売部門に再配置する。将来は研究開発中の新型品の少量生産に使うことも検討する。同社は10年末に第1工場(宮崎市、年産能力2万キロワット)を研究施設に転換しており、全体の年産能力を同90万キロワットに落としスリム化する。

 昭和シェルは11年12月期に第2工場の減損処理をし、28億円の特別損失を計上した。今回の休止に伴う特損は未定としている。

(記事:日本経済新聞)

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