
三井物産、東松島市でメガソーラー
三井物産は4日、東日本大震災の津波被害を受けた宮城県東松島市で出力約3580キロワットの大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設すると発表した。12月中旬に着工し、2013年10月までの稼働開始をめざす。市などは津波被害を受けた土地の有効活用の先行モデルとしたい考えだ。
市沿岸部の奥松島公園跡地の一部約4万7000平方メートルに建設する。年間発電量は一般家庭約600世帯分の使用電力量に相当する約210万キロワット時。事業期間は20年間で、発電した電気は東北電力に売却する。
周辺では観光教育施設の整備なども検討する。4日の記者会見で、東松島市の阿部秀保市長は「将来的には技術者育成や雇用創出にもつなげたい」と述べた。
三井物産は同時に、市内3カ所の公共施設の駐車場に太陽光発電設備を導入し、災害時の非常用電源とする計画を発表した。
メガソーラーと合わせた総投資額は約12億円だという。
(記事:日本経済新聞)