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2012年12月19日
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静岡市で太陽光発電事業の協定締結

 市民ら民間の出資で中小規模の太陽光発電施設を整備、運営する「地域主導による再生可能エネルギー導入事業」の協定締結式が十八日、静岡市葵区の市役所であった。市、NPO法人、事業会社の三者が協定を結んだ。
 静岡市が無償提供する公共施設のスペースに五十キロワット未満の発電設備を設置し、NPO法人アースライフネットワーク(葵区)と鈴与商事(清水区)が共同出資した「株式会社しずおか未来エネルギー」(葵区)が運営を担当する。
 二〇一三年四月から、日本平動物園(駿河区)など三施設で稼働を始める予定。発電量は計約百五十キロワットだが、他にも二施設で検討中。将来的には県内各所への設置を考えている。電力は災害時の非常電源としても利用する。
 総事業費八千万円の半分は静清信用金庫(葵区)から融資を受け、残り各二千万円を同社の自己資金と、公募の出資金で賄う。出資金は一口五万円、契約期間五年で、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して償還、分配金を出す。目標利回りは年1~2%程度。元本保証はしない。外部委託した金融業者のウェブサイトで、年明けから募集する。
 式には、NPO法人理事で同社社長の服部乃利子さんや、田辺信宏市長らが参加。田辺市長は「地域の特性を活用したエネルギーを導入していきたい」と話した。

(記事:中日新聞)

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