JAIC、メガソーラーファンド組成-中国企業の国内参入を機に
日本アジア投資(JAIC)が国内の出力1000キロワット以上の大規模太陽光発電所(メガソーラー)に投資する大型ファンドの組成に向けて本格的な検討に入ったことが明らかになった。JAICがメガソーラーに関連したファンドの組成に取り組むのはこれが初めて。先にメガソーラー事業などを協力して進めることで了解覚書(MOU)を交わした中国企業が、日本国内で複数のメガソーラー基地建設計画に参画する意向があり、これを事業機会と見て、新たな分野でのファンド組成を目指す。
日本アジア投資が組成を検討するメガソーラーファンドは、数百億円規模になることも想定される。JAICのファンドは、従来、ベンチャー企業が主な投資対象で20億円から30億円までの規模が中心だったが、それをはるかに上回る大型ファンドになる可能性がある。
8000kW級の太陽光発電設備の建設が進んでいる
組成をめぐっては、8月末にMOUを締結した中国建材国際工程集団との関係を生かす。JAICは複数のメガソーラー計画に参画を目指す中国建材国際工程集団に協力し、太陽光発電設備の建設・稼働状況などを見極めながら、最適と見られるタイミングでファンドを組成する構えだ。
今年7月に風力やバイオマスなど再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まり、太陽光発電による電力の買い取りに関して、価格は一キロワット当たり42円、期間は20年間を保証されている。そのため、JAICは「(ファンドを組成した場合)安定した利益が見込める」と見ている。
MOU締結後、JAICは中国建材国際工程集団が参画する2000キロワットのメガソーラープロジェクトに協力。6000万円を投資して福島県いわき市に太陽光発電設備向け用地12万平方メートルを取得している。同プロジェクトでは段階的に発電規模を伸ばし、8000キロワットを目指す予定だ。
中国建材国際工程集団は中国最大の総合建築材料グループである中国建築材料集団の傘下で、プラントの設計から調達、建設まで一括して請け負うEPC事業を展開している。中国建築材料集団は欧米で太陽光や風力など自然エネルギーを利用した発電施設の関連事業で実績を伸ばしている。
(記事:日刊工業新聞)

