バスバー電極とは、セルが発電した電気を流す電極のこと。 セル表面の白い配線部分のことを指します。
セルの発電素子が光を受けて発生させた電子は、 グリッド線と呼ばれるバスバー電極と直角に交わる配線に流れていきます。
各グリッド線は設けられたバスバー電極に接続されているため、最終的に全てここに集まる仕組みとなっており、 全てのバスバー電極を接続することで太陽光パネルは一定の電圧と電流を得られるようになっているのです。
一般的に、一枚のセルには2~4本の電極が設けられています。 前述したように各電極はグリッド線と接続されているため、本数が多くなると電気抵抗が少なくなって変換効率が高まる一方、 本数が増えた分受光面積が減少していることから、発電ロスの原因にもなりえます。
逆に本数が少なすぎた場合、セル内における電子の移動距離が長くなるため、電気抵抗が増えて効率は悪くなります。 最適なバスバーの本数はセルの特性や面積に応じて異なるため、各メーカーの考えが多く反映される部分であると言えるでしょう。
バスバーの分だけ受光面積が減るということに着目して開発されたものが、バックコンタクトセルです。 バックコンタクトセルでは、全ての電極をセルの裏面に配置することで光を100%取り込めるようになっています。